第16章 おじゃまじゃない?
事件が片付いて久しぶりに家に帰る
が帰ってくる前に寝ちまったらしい俺は空腹を刺激されるような美味そうな匂いで目が覚めた
「美味そうだな」
「ひゃぁぁぁ、陣平起きたの?気配消さないでよ」
鼻歌を歌いながら料理をしているの背後に立って声をかけたら驚かしてしまった
「ごめん」
に近づき後ろから肩を抱いて抱きしめる
「陣平、火使ってるから危ないよ」
「んー、もうちょいこのまま」
久しぶりに触れる
いい匂いがする
「えーと、陣平くん?」
「なんだ?」
「当たってますが…」
「当ててるからな」
の匂いで反応してしまった
ばか…って言われてしまう
萩原は今日帰ってくるんだったな…
お預けか…
「明日って確か休みだったよな?」
「うん」
「じゃあさ、デートしねぇか?」
「デート?でも…陣平疲れてるんだしゆっくりしたいんじゃない?」
俺に気を使うを愛おしく思う
「大丈夫だ、とのデートで癒してもらうから」
嬉しそうに笑うの頭を撫でた
早めに就寝して早起きをして出かける準備をする
「今日はどこに行きたい?」
「どこでもいい、陣平と一緒ならどこでも楽しいから」
「本当にお前は…」
こちらに抱き寄せて耳元で最高の女だよと呟くと顔を真っ赤にして早く行こうと手を引かれた
適当に車を走らせ目に止まったカフェでモーニングを食べる
コソッと耳打ちをしてきたと思ったら、安室さんのハムサンドが1番美味しいねと笑う
は降谷の料理にベタ惚れだった
街をブラブラ歩いて服を見たり、雑貨屋に入ったり、映画も見た今回はアクション系でがハラハラドキドキしているのが手に取るようにわかる
カフェに入りお茶をしているとよーく知っている奴にばったり会う
「そんな明らかに不機嫌にならなくても良くない?」
「ヒロさん!」
「邪魔すんなよ」
シッシッと手であっち行けとジェスチャーをする
「もう、陣平はすぐそうやって…」
座ります?と諸伏を誘うに待ったをかけようとしたら、俺の携帯がけたたましく鳴り響いた