第8章 俺のせいだから
コンコンとノックする
「ちゃーーん、開けて?」
カチャリと扉が開くのと同時にちゃんが抱きついてきた
グズグズ泣いちゃって…陣平ちゃんに泣かされてこんなに泣いちゃうちゃんが不憫だった
彼女の部屋に入れてもらい泣き止むまで抱きしめて背中をさする
泣き止んだちゃんの声はガラガラになってしまった
コンコン咳をし始める
飴ちゃんでも舐めれば少しは良くなるかもと思いアダルトグッズの中にあった飴ちゃんをちゃんに渡す
媚薬の効果があるとか書いてたけど、どうせ嘘っぱちだろうし
「何味?」
「いちごミルクかな」
ほら、普通の飴ちゃんだ
「落ち着いた?」
「研ちゃん、陣平まだ怒ってる?」
「ちゃんが気にしなくてもいいよ
悪いのはあいつだから」
せっかく可愛いドレス着てるのにパーティ最後まで出れなくて残念だったねと言うとシワになっちゃうから着替えてくると風呂場に消えていった
「ファスナー下ろしてあげよっか?」
ポンと少し赤くなって自分でできるとバタンと扉を閉めた直後ガタガタと大きな音がした
慌ててドアを開けると用意されていたアメニティを倒してしまったちゃんが座り込んでいた
「どうした?気分悪いの?」
はぁ、はぁ、と肩で息をして苦しそう
彼女の肩に触れると熱くて、顔を覗き込むと見たこともないくらいの色気を放っていた
「研ちゃん…体…あつ…力、入んない…」
俺の腕を掴んだかと思ったらトサっと倒れかかってくる
顔にかかっている髪をどかそうと頬に触れたら、ピクンと反応する
まさか…あの飴ちゃんほんとに媚薬の効果があったのか?
「ごめんちゃん、それ俺のせいだ
さっきの飴ちゃんに媚薬の効果があったみたい…」
「え?」
「ちゃんと責任は取る」
彼女を抱えてベッドまで連れていく
優しく寝かしてシワになると気にしていたパーティドレスを脱がせた
布が擦れるだけでも過敏に反応する
涙目になって体全体がピンクに染まっている
自分の生唾を飲む音が大きく聞こえた
首筋にツツツと指先を走らすと甘い吐息が漏れる
我慢出来なくなって首筋に舌で下から上に舐め上げる