第7章 余裕なくなってるぞ
ちゃんを肩に担ぎあげた陣平ちゃん
「悪い、萩原
こいつ部屋に連れていくからアイツらに謝っといてくんねぇか?
こんな顔で戻る訳にはいかねぇからな」
「はいはい、わかりました」
ちゃんは下ろしてと暴れる
「落とされたくなかったらじっとしてろ」と陣平ちゃんが言うと大人しくなった
陣平ちゃん達が部屋に戻ってからしばらくしてビンゴ大会が開催され2人の分もやれと幹事に渡される
誰がどれかさっぱりわからなくなったけど、1つ1抜けであがった
やった、ラッキーと思っていると豪華景品はどれかな
景品を決めるくじを引き貰った景品に会場中が爆笑する
アダルトグッズの詰め合わせだった
こんなの景品にするなよな…くじ運の悪い自分を呪った
滞りなくパーティは終了した
2次会に誘われたけど2人が心配だったし断って部屋に戻った
「ちゃんは?」
「知らね…」
何かあったなと理由を聞く
「はぁ~?!そんな事言って泣かしたのか?」
信じられん…
元彼の前で俺んのだと啖呵をきっておきながら、しょうもない理由で彼女を泣かす
早く気づけよな、ちゃんに惚れてるって事
惚れてるから降谷にだって元彼にだって苛立ってるんだって
恋愛にこんな不器用なやつだとは思わなかったよ
いや、不器用の度合いを越してる
人としてどうなんだ?
ちゃんの様子を見てくると言い残して部屋を出た