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~miss you~

第7章 余裕なくなってるぞ


高校の同級生が結婚すると招待状が届く

立食パーティ形式で友人達だけでやるそうだ

俺も陣平ちゃんもちゃんも3人とも呼ばれた

「何着ていこうかな」とはしゃぐちゃん

「ちょっと遠いな」と文句を垂れる陣平ちゃん

溜まっていた有給を駆使して少し遠方なので泊まりで3人で出かける事にする


俺の運転で目的地へと向かう
「遠出なんて久しぶりだな」とちゃんは更にはしゃいでいた

パーティ会場になっているホテルをそのまま予約する

部屋でフォーマルに着替えて会場へ向かった

久しぶりと言う会話が飛び交う
これじゃ結婚の祝いなのか、同窓会なのかわかんないな

「は?」
陣平ちゃんが姿が見えなくなった彼女を心配している
「あっち」
指さすとちっこいのにうろちょろされたら見つけにくいとブツブツ文句を言う

新郎新婦が出てきてみんなからおめでとうと声をかけられていた

「いいなぁ、結婚か…」
「したいのか?」
「いや、でもちょっとだけ羨ましい」

そんな会話をしていると視界にちゃんが男に手を引かれ庭の方に出ていくのが見えた

「陣平ちゃん、ちゃんちょっとピンチかも…」

「なに?」

2人で慌てて追いかけると手首を掴まれてそれを必死に引き剥がそうとするちゃんの姿が見えた

陣平ちゃんがあっという間にちゃんの元へ行ってしまう

「ふっ、余裕がなくなってるぞ陣平ちゃん」

聞けばどうやら元カレらしい

あぁ、あのゲスいやつね

「こいつはもう俺んのだから、二度と近づくな」

うわぁ…そんなセリフ言っちゃって
どこからが本気なのか俺もよくわかんない

陣平ちゃんは元彼に見せつけるようにちゃんにキスをしてる

彼女の頬を両手で包み込んで強引に自分の方を向かせて、口を開かせて舌を絡ませ合ってる

ちゃんは最初は驚いて抵抗していたように見えたけど、あっという間にトロトロに溶かされちゃって、陣平ちゃんが口を離した時には膝からガクンと崩れ落ちそうになっていた

元彼の耳元でボソボソと何か言っている

やるなぁ…陣平ちゃん


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