第8章 誠凛vs秀徳
「へっ!?ひ、暇…」
「私、順平さんとデートしたいです」
「へ…!?お、俺とか!?」
がたっと立ち上がる日向
さやの突然の誘いに戸惑いが隠せないようだ
唖然とする笠松と高尾
すると高尾が丁度高く上げたお好み焼きが
緑間の頭の上へ ----
「………。」
「し、真太郎…大丈夫?」
「…大丈夫なのだよ
高尾、ちょっとこっちに来い」
「真ちゃんごめんっ!本当にごめんっ!
ぎゃぁぁー!!」
高尾は引き摺るられるように緑間に連れていかれた
叫び声をあげる高尾
緑間は高尾を残し一旦店に戻ると鞄をとった
「さやまた連絡するのだよ」
「ええ。愛してるわ真太郎」
ちゅっとキスを落として緑間は帰っていった
(((緑間許すまじ)))
さやは笠松が焼いてくれた
お好み焼きを食べ始める
中までしっかりと焼いてあり美味しい
「さや本当にアイツとデート行くのかよ?」
お好み焼きをむぐむぐと頬張るさやに
笠松はこそっと耳打ちした
日向はデートに誘われた事が嬉しすぎて
どこかの世界へ旅立っている
「もちろん
ダメなんですか?」
「いや…そうじゃねぇけど」
「笠松さんも行きたいですか?デート」
さやは妖しく笑った。
挑発するように、惹き付けるように
笠松は顔を赤くして言葉が出ない
先程触れた唇が弧をかき
自分を誘惑する
さやは笠松の耳元に顔を寄せると
「明日夜笠松さんの家行っていいですか?」
と 囁いた。
「っ…!」
夜…!?
家…!?
やばいだろそんなの…!
そう思いつつも笠松はコクコクと頷いていた
「さやっちー、なに話してんすか?」
「涼太食べ終わったの?」
「な、なんでもねぇよ!シバくぞ!」
「いって!もうシバいてるっすよー!」