第8章 誠凛vs秀徳
特に何も気にする事無く注文し始めるさや
高尾も注文し
日向達もとりあえず注文した
「さやちゃんって
モテモテなんだねー」
「そうかしら?
しんちゃんも可愛いからモテるでしょう?」
「「(今、1番触れちゃいけない話題を…)」」
先程の騒ぎをものともせず
その話題を振る小金井にリコ伊月はガクブルだ
みるみるうちに日向の顔が険しくなり
笠松もむっとしている。
「本当ライバル多すぎっしょー!
ぶっちゃけさやちゃん彼氏何人いんの?」
「え…。そうね
今は5人くらいかしら」
「まじかぁ…
黄瀬に真ちゃんその他彼氏達…
笠松さんもさやちゃん狙ってんすよね?
俺、勝てるかなー」
「お、俺はそんなんじゃっ…!」
顔を真っ赤にして否定する笠松
高尾は少し寂しそうな顔をしながらも
からかうように笑っていた。
「またまたー!
日向さん、でしたっけ?
日向さんもさやちゃん狙いっすか?」
「…さあな。」
「ご注文の品お持ちしましたー!」
なんとも言えない雰囲気の中
元気よく梨花がお好み焼きを持ってきた
梨花はさやにウィンクをすると
鼻歌を歌いながら厨房へ戻る梨花を見て苦笑いをこぼす
「さや貸せ。焼いてやるよ」
「笠松さんありがとうございます」
「おっしゃー!焼くぞー!」
ジュウジュウとお好み焼きが焼けていく。
焼いてやると言った笠松は
こういうものが得意らしく器用に型を作っていく
その隣で高尾は
伊月や小金井と話しながら2人でお好み焼きを
高く投げ合っている
「笠松さん上手なんですね」
「あー、まあな
さやは料理とかすんのか?」
「さやは料理上手いっすよ
なー?さや」
「喧嘩しないでください順平さん」
日向は余程機嫌が悪いのか
笠松をガルガル睨みつけている
(順平さんの隣にいないのが
気に入らないのかしら)
「順平さん明日暇ですか?」