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リンゴ

第7章 誠凛の実力テスト







居残り練習が終わって
制服に着替え、外に出るともう辺りは暗かった。

最近段々と蒸し暑くなっているせいか
長袖のシャツが鬱陶しくてたまらない。



「やっぱ着替え遅いなー」

「早くしろよ」


「すいませんお待たせしました」



さやは体育館外で待っている
今吉と若松に駆け寄るとぺこりと頭を下げた。

先に今吉が体育館の鍵を返しておいてくれたようで

とりあえず3人で途中まで帰ることにした。



「あっついなー
たまらんわこの暑さ」


「そうすっねー
こうコーラとかガブ飲みしたくなります」


「若松先輩コーラ好きなんですか?
趣味合いますね」


「そんなんワシかて好きやわ」


「「(張り合うなよ…)」」



あまりの暑さにパタパタとシャツの内側に風を送りつつ
今吉の子供っぽさに苦笑いしていると

さやの携帯が鳴った。



「ほんっとによく鳴る携帯だなお前の」


「友達が多いんで」


「おい!俺には友達がいないってか!?」



若松に後ろから腕を回され首を締められつつ
さやは着信に出た。

(また敦って奴か?
なんやお気に入りらしいなそいつは…)

今吉はメラメラと嫉妬の炎を燃やしつつ
またさやをとる携帯を睨みつけた



「はい、もしもしテツヤ?」


「さやさん…助けてください…」


「テツヤ!?…一体どうしたの?」


「火神くんが…火神くんが…

…とりあえず今から言う住所に来てください…」



黒子がタクシー代を出すということで
さやは若松と今吉に別れを告げ

大急ぎで家に帰り黒子が言う住所へ向かった。









ピーンポーン --------



相田と書かれている家のインターホンを押す

すると出てきたのは
いつか会ったメガネの日向という男だった。

日向は驚いた顔をした後
さやを家の中に招き入れた。






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