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リンゴ

第1章 主人公紹介と色々








「大輝が妬いてくれて嬉しい
今日は家に行ってもいいでしょう?」


「ああ、来いよ」


「いい子ね」



頬にキスをしてその腕の中から出ると
ふと視線を感じた。

黄瀬が、凄く傷付いた顔でこちらを見ていた。


さやと黄瀬は付き合ったり離れたり
そんな事を繰り返している



黄瀬はさやを好きだし触れたい

ただ嫉妬深い黄瀬にさやとの恋はとても辛い


耐えきれなくなった黄瀬が別れを切り出し

また触れ合いたくなると付き合いだす


その繰り返し



今は丁度耐えきれなくなった黄瀬が
別れを切り出したばかりだった。



「さやー!お待たせ!」


「桃井、お疲れ様」


「ありがとうー!
久しぶりに体育館きたけど
やっぱこの時期は暑くて余計大変だよー」



汗の滲む桃井はついでに用意したのであろう
ドリンクに口をつける。

たしかにこの時期はまだまだ暑い
毎年女子バスケ部の方の体育館でも蒸して蒸してしょうがなかった。



「紅(べに)ちんー、聞いてよー」


「敦、なに?重い」




桃井と話していると横から現れた紫原が
覆い被さる様にさやを抱き締めた。

紫原はむうっと口を尖らせ
さやを片手で抱き上げた。



「ほらーこれなら文句ないでしょー?」


「ええ、それでどうしたの?」



さやは紫原の髪を横に流し
その首元に顔を寄せる。

あまり動いていないのかじわっとかいている汗
大きい体に包まれる感覚

ついこの間紫原の番だったと言うのに
触れたくなってしまいそう。



「あ、うんっ…はっ…紅ちんっ…くすぐったっ…い…」


「敦…またあなたに触れたくなりそう」


「んんっ…わっ…それ、やばっ…」



「だぁからぁ!待てってーの!」



その様子を見て焦る青峰が
持ち前の速さでさやを奪取する。




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