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リンゴ

第2章 桐皇学園高校






ビー ----------


点が入った事を知らせるブザーがなって
3点追加された。


その頃になって初めて他の選手達は
あのシュートとも言えないシュートが入った事に気がつく。



「今吉さん、次も俺にボールください
中々燃えてきました…!」


「あ、ああ。ええよ。」



マイボールで攻めてくる鳴成高校

それを今吉がカット
またもさやにボールが放られる。




「(さあ次は、止められるかな?)」



さやは今吉からのパスを受け取らず
そのままドリブルに。

加速し、そして抜いた。



「(今、なにが起こって…)」



「(行かせるかっ!)」



抜かれたのを見て
桜井のディフェンスが外れ立ちはだかる。

かなり大柄の選手だ。足も長い。




「デカくていいな、おい。
身長分けろよ。」



さやはトップスピードに乗り
その勢いでスライディングの様に相手の股下を
今度は体ごとすり抜け
立ち上がる勢いで、ジャンプシュートを決めた。



「ほんっとどいつもこいつも
股下に弱いな。少しは学習したら?」














若松side





103対50

終わってみれば呆気ない点差で
桐皇学園は勝利した。



スコア表を見ると

っつかー見なくてもわかる
ほとんどの点を紅林が取っていた。


圧倒的な強さ

奇抜すぎるプレー


それに



(「ほんっとどいつもこいつも
股下に弱いな。少しは学習したら?」)



初めて紅林が笑った所を見た。




背筋が震える様な恐怖を感じる笑み。

でもそれだけじゃなく
ワクワクするような無邪気さと




今すぐ駆け寄りたくなるような


美しさを 垣間見た






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