第2章 桐皇学園高校
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点が入った事を知らせるブザーがなって
3点追加された。
その頃になって初めて他の選手達は
あのシュートとも言えないシュートが入った事に気がつく。
「今吉さん、次も俺にボールください
中々燃えてきました…!」
「あ、ああ。ええよ。」
マイボールで攻めてくる鳴成高校
それを今吉がカット
またもさやにボールが放られる。
「(さあ次は、止められるかな?)」
さやは今吉からのパスを受け取らず
そのままドリブルに。
加速し、そして抜いた。
「(今、なにが起こって…)」
「(行かせるかっ!)」
抜かれたのを見て
桜井のディフェンスが外れ立ちはだかる。
かなり大柄の選手だ。足も長い。
「デカくていいな、おい。
身長分けろよ。」
さやはトップスピードに乗り
その勢いでスライディングの様に相手の股下を
今度は体ごとすり抜け
立ち上がる勢いで、ジャンプシュートを決めた。
「ほんっとどいつもこいつも
股下に弱いな。少しは学習したら?」
*
若松side
103対50
終わってみれば呆気ない点差で
桐皇学園は勝利した。
スコア表を見ると
っつかー見なくてもわかる
ほとんどの点を紅林が取っていた。
圧倒的な強さ
奇抜すぎるプレー
それに
(「ほんっとどいつもこいつも
股下に弱いな。少しは学習したら?」)
初めて紅林が笑った所を見た。
背筋が震える様な恐怖を感じる笑み。
でもそれだけじゃなく
ワクワクするような無邪気さと
今すぐ駆け寄りたくなるような
美しさを 垣間見た