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リンゴ

第13章 試合と青峰大輝









「はっ…あ、愛してっ…!?
さやが…?ワシを?」




「あーー!さやっやめろ!
今吉さんも離れろ!」


「大輝には後でたっぷり、ね?」



顔を真っ赤にして
信じられないととろける今吉を

さやから無理矢理引き剥がす青峰


ガルルっと今吉を睨みつけ牽制するが



さやに耳元で囁かれ

この後のご褒美をチラつかせられれば

仕方ないと口では言いながら機嫌がよさそうに
コートへ入っていった







試合 再開


絶望的な点差


青峰が入った事による戦力アップ



誠凛の希望はもう何処にもない





「それでも勝てるなら
勝ってみてよテツヤ

でも無理よ

大輝は私の1番のお気に入りだもの」








試合はさやの思惑通り






桐皇の快勝で、終わった




















ギィッと軋む音を立てて

控え室の扉が開かれる


むわっとにおう男の匂いに
少し顔をしかめる



「お疲れ様、勝ったね大輝」


「さや…。

あんだけ点差つけといて
負ける方がおかしいだろ」



ガシガシと頭を無造作にかきむしり
納得行かないようにため息をつく青峰


中からはガヤガヤと話し声がする

群れずにさっさと帰るあたり
桐皇でも仲良しこよしは出来てないみたいだ


近寄る青峰に腰を抱えられ
帰り道に促される




「ご褒美、くれんだろ?」


「もちろん

今日のプレー素敵だったわ
久しぶりに大輝の試合見たけど

思わず…ね?」




含みを持つ笑みに
何を言いたいかわかって

顔に熱が集まるのを感じた



「…そう言う事はベッドで言いやがれ」


「ふふっ…仕方ないじゃない
大輝が魅力的過ぎるの」


「っ!…おま…今ここで襲うぞっ」


「だーめ
大輝の私だけの表情(かお)
他の誰かになんて見られたくないの」



2人になれる所に行きましょうと

花が咲いたような笑顔を見せるさや


可愛くて綺麗で

思わず見とれてしまう




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