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リンゴ

第13章 試合と青峰大輝







「悪いなぁ
うちの女王さんがボール欲しいて
うるさいんや

だから貰うわ」


「なっ…!」



今吉が伊月のボールをスティール

意表をつかれた誠凛


全員走って桐皇側リングに戻る

今吉はハーフコートまでドリブルでかわすと
さやにボールをパスした




「(ああ…楽しい
体が震えてくるわ、ワクワクする

公式戦でこんなふざけた事、するのは初めてよ)」



ディフェンス火神を視線のフェイクからの
ドライブで抜き去る

どんどんドリブルのスピードが早くなる

その後止めに来た伊月をロールで抜かし

もうゴールは目の前



「(な、にっ!?
さやにはダンクはない、はずなのに

このルート残す手はもうっ…!)」



「若松ーーー!!」


「あー!もう!わかってるよ!!」



水戸部のディフェンスを振り切り
ゴール下で中腰になる若松

誠凛のメンバーは目を疑った

何をしているのかわからない


さやは若松の背中に向かって走っていく



「おいおい嘘だろ…!
止めろー!何としてでも止めろ!!」


「っどっせぇいっ!!」


「「おおー!」」



追いついた火神と水戸部がブロックに飛ぶ

それより早くさやは
若松の背中を駆け上がり、その背中を蹴って

上半身をゴールの上まで跳ね上げた



ガシャンッ



さやの手がリングに触れ
ボールはネットに落ちていった







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