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リンゴ

第12章 黒子テツヤと試合






笑うさやの頬に手を添える


気持ちを確信してから

もう何度か触れた頬



いつだってさやは拒絶も嫌悪もしなくて


"順番"に振り回される彼らに

優越感を感じながら見ていた


そんな汚い僕だと知っても、好きになってくれますか?



「さやさん…触れていいですか?」


「ええ…。きてテツヤ」



ゆっくり黒子の顔がさやに近付く


切なげで何かを抱えながら揺れる瞳

さやを見る時の黒子はいつもこんな目をしていた



さやはそっと目を閉じる

さやの薄い血色のいい唇に
そっと自分の唇を寄せる



「ちゅ…んっ…」

「さやさん…っ」



啄む様に軽いキスを重ねていく

そっと壊さぬよう
優しく触れて、離れては触れて


段々と深くなるキスに頭が蕩けてしまいそうだ


(好きです…好きです…

この気持ちをいつか絶対伝えてみせる

青峰くんを超えて
僕のバスケが認められた時

僕は君をきっと救ってみせますから…)



今はただ触れられる幸せを噛み締めて



「んはっ…んんっ…テツヤぁ…んんっ」


「可愛いです…さやさん…んっ」



そっとさやの太ももに手を添える

つぅっと這わせれば
さやの体が敏感に跳ねた


すべすべの肌がプールの水で濡れている

黒い水着がさやの白い肌にはえて

とても綺麗だと思った



「ひゃぁ…んんっ…あっ…」


「水着、よく似合ってます」


「あ、りがとう…っぁ…んん
テツヤ、こんなっ…とこで…?んんっ」


「大丈夫。まだ誰も来ないですよ」


「あっ…んぁっ…ふっ」



黒子の手がさやの胸元へ伸びる

大きな塊を優しく揉みしだき
時々てっぺんを擦りながらさやに少しずつ快感を与えていく


指を噛みながら必死に声を我慢するさやが

いじらしくて








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