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リンゴ

第11章 過去とプール練







きゃいきゃいとはしゃぐ美女達(主に桃井)

スルーされる日向は少し涙目だ


突然のさや達の登場に驚きながらも

抱き着かれている黒子や
しくしくとさやに擦り寄る日向を

憎しみの篭った目で睨みつけ

リコは呆れたようにその様子を見つめていた




「ところで桃井は順平さんを知ってるの?」




スルーされた日向を気遣ってさやがそう声をかける

するとさっきとはうってかわって
自信ありげな笑みで日向達に笑いかけた



「もちろん、知ってるよー
誠凛バスケ部主将でクラッチシューター日向さん
イーグルアイを持つPG伊月さん
無口な仕事人でフックシューター水戸部さん
圧倒的なジャンプ力を持つPF火神君

…小金井さん、土田さん」


「「それだけ!?」」


「そしてギリギリBの監督リコさん」


「キャー!ふざけんなー!」


「相変わらずの情報収集能力ね」



完璧なまでの情報に
カップ数なんて調べる必要があるのかと苦笑いするさや

リコは怒りに震え顔が真っ赤になっている



「もちろんさやの事だって知ってるよ?
…どこの高校に入ったのかも、ね?」


「「!?」」



にやりと笑う桃井に驚くさやと黒子

やはり桃井の目を欺くのは無理だったか

落胆しながらも
桃井にしぃーっとジェスチャーを送る



「…桃井さん、今すぐ教えてください」


「えぇー?困っちゃうなー
教えたらさや泣いちゃうよ?」


「くっ…」


「いくらテツ君の頼みでも
さやを泣かせるような事、出来ないかな」


「そうですよね…
僕もさやさんを泣かすのは本望ではありませんから」


「いい子ね。桃井、テツヤ」



安心した様に笑うさや
黒子は少し寂しそうな顔をしながら、さやに近付いた



「(やっぱり僕には教えて貰えないんですね
緑間くんには家も教えていたのに

それでもいい
僕の中にあるこの気持ちは嘘じゃないから)」





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