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リンゴ

第11章 過去とプール練










「あ、ここだねー
よし!水着に着替えちゃおう!」



プールを見つけると走り出す桃井は
着替えの入った鞄を振り回して嬉しそうだ

さやは苦笑いしながらも
桃井の後ろを着いていき、更衣室に入った




「よし!完璧ー!
さやっ行こー!」


「はいはい今行くわよ」




桃井が颯爽と更衣室を出ると
わん!と犬の声が聞こえた

(こんな所に犬…?)

さやがそう思いながらも更衣室を出ると

どこかで見たような白い犬がプールサイドに座っていた



「可愛いわんちゃんですね」


「「「(だ、誰!?)」」」


「桃井さん…」


「えっと…どちらさま?」



いきなり話しかけに行く桃井に誠凛のメンツは
頭にはてなを浮かべながら、顔を赤くしたりでたじだしだ

黒子だけは動じない様子で桃井を眺めている



「なんて言えばいいのかなー?
んー…テツ君の彼女です。決勝まで待てなくて来ちゃいました」



えー!!とプール全体に響く程大きな声で
誠凛メンバーは驚き、黒子を見つめた




「違います。
中学時代マネージャーだった人です

それに僕の想い人は他にいますから」



「ちょっと桃井。置いていかないで」


「なっ!さや!?」

「さやさん?」

「「「さやちゃ…ぶっは!」」」



桃井の発言に驚きつつ
黒子の意味深発言に眉をひそめる日向

桃井より魅力的な女なんて1人しか心当たりがないからだ


そこに
黒いビキニを着てパーカーも羽織らず登場するさやは
高校男子達には刺激的で
何人か鼻血を出して倒れる者が現れるほど

ぼいんの桃井に

美乳のさや

どこを向いても美女の光景は男共に天国を錯覚させる



「さや!おまっ…来るなら言えよ
迎えに行ったのに」


「順平さんありがとうございます」



慌ててプールから上がった日向は
プールサイドに置いてあったジャージの上着を
さやに被せる

桃井はプールから上がった黒子に
タックルをかまして嬉しそうだ



「てかさや日向さんともうお友達?
誠凛行ってたなら教えてくれたらよかったのにー!」


「え、なんで俺の名前…」


「涼太か真太郎と行ってたのよ
ごめんね桃井」







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