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リンゴ

第10章 笠松幸男









食べ終わった2人は
食器を片付け一緒に洗い物を始めた

途中さやが笠松にちょっかいをかけたりして
笠松にまたデコピンされていたりしたが


黄瀬が見たらどんな顔をするだろうと
思ってしまうくらい

2人は恋人だった



さやは先にお風呂を借り、念入りに体のケアをしてから
笠松と交代し


今は笠松の部屋で戻ってくるのを待っていた


笠松に借りたTシャツがかなり大きくて
ハーフパンツが七分丈になっている




「待たせたな」


「いえ大丈夫です」




笠松がタオルで頭を拭きながら部屋へ戻ってきた
髪から雫が滴り首筋を伝う

その姿が何だか色っぽく

さやは妖しく笑った



「笠松さん濡れてますよ」


「あーいいんだよすぐ乾くから」


「拭いてあげますから座ってください」



さやは笠松の手を取りベッドの傍に座らせると

自分はベッドに腰掛け
タオルで丁寧に拭き始めた




「チクチクですね」


「短いからな
つーか普通逆じゃね?」


「そうですか?
私がしたかったからいいんですよ」



さやはそう言い微笑むと
笠松の首筋にちゅっとキスを落とした

固まる笠松の首元がカァーと赤くなっていく




「な、な、なにしてんだ!」


「え?もっとですか?」


「ちげーよ!馬鹿っ…やめろ!」




首筋に唇を這わせていく
しっとりと水分を含んだ肌が唇に心地いい

真っ赤になって困る笠松を見てると
どうしてもイタズラしたくなってしまう



「っ…はっ…っっ」


「可愛いですね」


「はっ…もう知らねぇ…!」



笠松は振り返りさやを押し倒すと
強引にキスをした

さっきとは違う情熱的で欲を感じるキス

舌をねじ込み絡ませる


2人の唾液が混ざり合い
さやの口の端から零れていく



「んは…えっろ…」


「はぁっ…笠松さん…」


「お前が煽ったんだからな」






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