第9章 日向順平
「さやちゃんの怖がる姿とか
俺、ちょー見てぇわ」
「か、和成…!嘘でしょ!?
私は本当にそういうのは違うのよ!
真太郎!助けなさい!」
「さやとお化け屋敷…」
「緑間が夢の世界へ旅立っているっ!?」
裏切る高尾は誠凛2人組とタッグを組み
じりじりとさやににじり寄って行く
唯一さやの言う事を聞きそうな緑間も
今までにない体験に期待を膨らませ
ほわほわと花を散らしながら夢の世界へダイブ
(こんな…事になるなんて
どうせなら青峰達と来たらよかった…!
女帝紅林が崩れる!)
このメンツで来た後悔を滲ませながら
さやは火神に横抱きにされてお化け屋敷へと連行された
+++++++++(ここからは音声でお楽しみください)
「ちょ、無理なのよ!本当に!
大我降ろして!」
「わかった。じゃあじゃんけんやろーぜ、です」
「「「「「じゃんけんぽん」」」」」
「よし!
じゃあ俺と緑間でさやを挟む感じな」
「日向先輩ずるいです」
「行っくぞー!」
「本当に嫌!皆嫌いになるわよ!」
「そ、それは嫌なのだよ!」
「あ、押さないで!和成やめて!」
「真っ暗だ、ね…!?」
「お、お、おい!なんか前から来てねぇか!?」
「いやぁぁぁぁぁ!!来るっ!なにか来るっ!」
「走るのだよ!」
「さやこっちに!」
「無理っ!こ、怖くてあああ足が!」
「み・つ・け・た」
「きゃぁぁぁ!!?っ……」
「さやが倒れてきたぞ!?」
「とりあえず火神くんそのまま担いで
早く出てしまいましょう」
「お、お、おう!」
「火神震えてんじゃねーか!貸せ!」
「返してよお"お"お"!」
「ぎゃぁぁぁぁ!」