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リンゴ

第2章 桐皇学園高校







春になり入学式シーズン到来。


例に漏れずさやも入学式に向かう為

通学路を1人歩いていた。




青っぽいグレーのブレザーが以外にも
似合っている気がしてる…

スラッとしたパンツもなかなか



貰った同じ髪色の短髪ウィッグも

特注で作ったと言ってた様に激しく動いても


これなら大丈夫だろう




さやは男子バスケ部監督徹底サポートの元


男子高校生として桐皇学園高校に入学する。



半年の期限つきではあるが。







全中が終わって部活も引退し


いい加減決めろと担任にせっつかれ
ようやく重い腰を上げ

たくさんの推薦先から進学先を吟味している中


昼休み始まったばかりのタイミングで


"紅林さや、至急進路指導室に来る事。"


と、校内放送で呼び出されてしまった。



「さやー、なんかしたのー?」


「呼び出しとかうけるわーどんまい」


「まったく、他人事だと思って…
ちょっと行ってくるわ。」




お昼を一緒にしようと集まっていた女友達に
別れをつげ、お弁当もそのままに

さやは進路指導室へ向かった。


今日は彼氏達から離れて
久しぶりに女の子達と気兼ねなく
お昼を共にするつもりだったのに



「(私の予定を狂わせて…。
一体何の話かしら。)」





ガラガラガラ --------



「失礼します。
お呼びでしょうか?」


最近来ることが多くなってしまった進路指導室

入るとそこにはいつもの担任と
見た事のない大人の雰囲気の男性がいた。


「さや呼び出してすまなかったな
こちら桐皇学園高校男子バスケ部監督の原澤先生」


「(男子バスケ部ねぇ…)」


「どうも。いやわざわざすまないね」


「いえ、お気になさらず
紅林です。」



さやが担任の隣原澤先生の正面に腰をかけると


じゃあ後はよろしくお願いします

と担任は部屋を出てしまった。





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