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囚われの妖精は今日も犯される

第6章 アランの伯父


ヴァレールは布切れをジュリの患部に当てた。

「ありがとうございます、ヴァレールさん。」

「構わないよ。困っている人を放っておくわけにはいかないからね。」

そう言ってヴァレールはジュリの隣に椅子を持ってくると、腰掛けた。

「少し昔話をしようか。」

「昔話…?」
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