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【ダンガンロンパ】撃ち込め、恋の弾丸!【短編集】

第2章 希望を前に幸運はわらう【狛枝凪斗】


「みんな、楽しそうに笑いながらパーティをしているでしょ?」
「うん」
「でも本当は、不安で不安で仕方ないと思ってると思うんだよね」
「……まあ、そうだよね。いくら希望の象徴であるみんなだって、いきなりこんな事に巻き込まれたら不安にもなるよね」
「だけど、それを表に出さないようにみんな頑張ってる。どうしてだと思う?」
「あははっ、ボクなんかが彼らの崇高な考えを理解出来るわけないじゃないか。……いや、そもそも理解しようとするのも烏滸がましい事かな」

狛枝くんの流れるような自虐を今は無視して、自分の思った答えを口にする。

「それは、モノクマという"絶望"に屈しない為…そして、心の内にある弱い自分に負けない為だと、私は思うんだ。……ね?もう十分、狛枝くんが見たいという"輝かしい強い希望"が見れてると思うな」

だから、狛枝くんも早く気付いて欲しい。
コロシアイを起こす必要はどこにもないのだという事を。私達が本当にしなくちゃいけない事は、みんなと一丸になってモノクマと戦う事だという事を。
じっと逸らす事なく狛枝くんを見つめていると、俯いてしばらく無言だった彼の手が不意に口元に伸びそこを覆った。突然の不思議な行動に首を傾げていると、狛枝くんの肩が小刻みに震えているのが分かった。しかも、口元を覆った手の隙間から時折鼻の抜けるような声が聞こえてくる。

(……もしかして、笑ってる?)

「こ、狛枝くん……?」

以下の要素から導き出した答えに、半信半疑になりながらも小さく呼びかけると、狛枝くんは顔を上げてこちらを見た。……どうやら答えは正解だったようで、その顔はまるで私を小馬鹿にしたように唇が歪められている。

「それがキミのいう、"輝かしい強い希望"なの?」
「う、うん……」

その表情に驚きながらもされた質問に素直に答えると、途端に今度はまるで残念なものを見るような目で見られ深いため息を吐かれた。

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