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【ダンガンロンパ】撃ち込め、恋の弾丸!【短編集】

第2章 希望を前に幸運はわらう【狛枝凪斗】




『狛枝くん……いや、狛枝がコロシアイを起こそうとしてるんだ』

輝々から告げられたのは、そんなとても衝撃的な事だった。
言われた瞬間まさかあの狛枝くんが、と思ったけど、あの場面あの表情で輝々が嘘を吐く訳がないし、何より私は狛枝くんの事を何も知らないのだ。だから、自分が"あの"なんて言える立場ではないのだと痛感した。

それだけでも衝撃的だったのに、輝々は更に私に爆弾を投下してきた。なんと、狛枝くんが細工したものを利用して、彼を殺す計画を企てていたみたいなのだ。
……そんなの、絶対に駄目だ。いくらおばさんや花村食堂の安否が気になったり、私達を狛枝くんから守るためだとしても、殺人なんて絶対にやってはいけないのだ。そんな事をしても、喜ぶのはモノクマただ1人だ。
だから、私は必死に思いとどまるように説得した。「輝々が人を殺すところなんて見たくない」、「そんな事をしてまで戻っても、おばさんは絶対に喜ばない」と。
そしたら、私の思いが伝わったのか、輝々は涙を流しながら思いとどまってくれた。その証拠に、大きな肉に刺していた凶器––––鉄串を、凶器になりそうな物を回収しに来た日向くんと十神くんに渡してくれた。
これでもう、輝々は殺人を起こさない。その事実に、心の底から安堵した。
……残る問題は––––
















(狛枝くんの説得……)

輝々が言うには、今回を阻止してもまたコロシアイを起こすと言っていたみたいだ。だから、正直上手くいく確率は限りなく低い。でも、輝々や自分、何よりまだ何も知らないみんなのためにも、絶対に成功させなくてはならない。

(頑張れ私……!)

心の中で己を鼓舞して、勝手に震え出す手をギュッと握っていると、不意に狛枝くんの顔が目の前に現れた。……どうやら、顔を覗き込まれたようだ。
突然の出来事に驚きビクリと肩を揺らすと、狛枝くんの眉が下がった。

「どうしたの?さん。もしかして、具合が悪い?」
「えっ…そ、そんな事ないよ…!大丈夫……!」
「本当に?顔色が悪いけど……」
「う、うん…!本当に大丈夫だから…!」

顔色が悪いのは主に貴方が原因だけど、まだ具体的にどう説得するか決めていない今の段階で迂闊に口にする訳にはいかない。
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