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【ダンガンロンパ】撃ち込め、恋の弾丸!【短編集】

第2章 希望を前に幸運はわらう【狛枝凪斗】


「お疲れ様。……ごめんね、狛枝くん1人に任せちゃって…。本当は手伝いたいけど……」
「あははっ!こんなボクを気にしてくれるなんて、さんは優しいね。でも大丈夫!あの時も言ったけど、掃除は得意な方だからさ」
「でも……」
「それに、これは公平なくじ引きで決めて、"ハズレ"を引いたボクが悪いんだからさ」
「……うん、分かった。ありがとう」

少し自虐癖のある狛枝くんだけど、優しいところがある彼の事だ。きっと、私がこれ以上罪悪感を抱かないように敢えてそう言ってくれたのだろう。
その返しに申し訳なく思いながらも笑顔でお礼を言うと、狛枝くんも応えるようににっこり笑ってくれた。

「……まあ、ボクにとっては"アタリ"だけどね……」
「……? 狛枝くん、何か言った?」
「ううん、何も言ってないよ。それより、さんはどうしたの?確か、パーティの為に花村クンと一緒に厨房で色々と作ってた筈だよね」
「う、うん…そうなんだけど……お恥ずかしながら、苺の数が足りなくてこれからロケットパンチマーケットから取って来るところなんだ」
「えっ…そ、それじゃあボク、さんの邪魔しちゃったね…!ごめんね……!」
「ええええっ!?そ、そんな事ないよ…!大丈夫……!」

うん。今までのやり取りを思い出すけど、狛枝くんが私の邪魔をした事など一度もなかった。それに、そもそも話しかけたのは自分の方からだったのだ。だから、彼が謝る必要などどこにもない。
元々の青白い顔を更に青くさせている狛枝くんに慌てて大丈夫だと伝えると、ちゃんと伝わったみたいで「そっか、よかった…」と安心したように笑ってくれた。……こっちも安心しました。

「よし!という事だから、そろそろ行くね」
「気を付けてね」
「ありがとう、狛枝くん。それと、楽しみにしててね。絶対私のお菓子で」
「「みんなを笑顔にしてみせる」、でしょ?」
「! 覚えててくれたの?」


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