第9章 リヴァイとの個人訓練
「ハンジさん…エルヴィン団長まで!?」
「あぁ、エルヴィンは俺が呼んだ。クソメガネは途中で会って
勝手についてきた」
「もうリヴァイ!私だって心配だったんだからね」
豪華面子に驚いて声を上げればリヴァイが説明してくれる。
ハンジさんも心配してくれたと分かって心が温かくなった。
「それで…状況を説明してくれるかな」
「はい」
エルヴィンが聞いて、ティアナとベルは交互にあったことを
話していく。
三人とも静かに聞いてくれていたけど、
ティアナが倒したところに差し掛かるとエルヴィンは驚いた顔をし、
ハンジはさっすがティアナ!と叫んだ。
因みにリヴァイは無反応だった。
「エルヴィン、そいつらの処罰はどうする」
「それが難しいんだよ。ティアナたちは実質被害は無かった
わけだから」
そこまで気が回らなかった。ティアナは捕まえることだけを
考えていたから、証拠はあっても被害がないのだ。
未遂ではどうしても組織として罰しずらいのだろう。
「…少しヤられかけた方がよかったですか」
「いやそれはない。二人とも無事でよかったよ」
少しやさぐれた気持ちになって言う。
エルヴィンはすぐに否定してくれたけど、ティアナの気持ちは
晴れない。
女の子を傷つけようとするとか許せない。
…まぁそれよりも、ベルを巻き込んで無罪放免が許せない、
という方が本音だが。