第9章 リヴァイとの個人訓練
「とりあえず、ティアナがどれ位飛べるのかを確かめたい。
俺が先に飛ぶから、後からついてこい」
「了解です」
小さな林の中を飛ぶ。リヴァイはまず実力の半分くらいのスピードを
出す。ちらりとティアナを見ると、楽についてきているみたいだった。
中々やるじゃねぇか、とリヴァイは思いつつ、少しずつ速度を
上げていく。
8割ほどになってもティアナはまだついてきていた。だが余裕は
なさそうで、速度は見極められたか、と近くの木に降りた。
少しして隣に降り立ったティアナにアドバイスしながら、
これからの方針を固めていた。
一方、ティアナは話を聞きながら圧倒的な実力差に悔しい思いを
していた。
分かっていたことではあるけれど、人より優れていると自負している
から余計に悔しさが募る。
それでも、人類最強のリヴァイが自分だけに教えてくれているのが
嬉しくて、ちょっと優越感を感じる。
だからこそ悔しさも嬉しさもやる気に変えて、少しずつでも強くなり
一人でも多くの仲間を救い、一匹でも多く巨人を倒したいと、
決意を新たにする。
壁が破壊されたあの日から変わってしまったティアナはもう、
ここにはいなかった。
・・・
久しぶりに書いたせいか、書き方がぶれておりますが
ご了承ください_(._.)_