第8章 訓練に訓練、そしてちょっとの甘さ
訓練も終わり、夕食の時間だ。
ティアナはあることを頼むためにナナバかハンジを探していた。
訓練の後に声を掛けようとしたのだが、完全にタイミングを逃した。
「ティアナ、とりあえず食べよ」
「そうだね」
食事を受け取ってベルと席に着く。
「ティアナ、ほんとに頼むの?大丈夫?」
「もうお腹くくってるから」
「いや更に心配になってきたよ」
ベルには何でも話している。ベルも色々話してくれる。
だからベルはあの睡眠事件リターンズも知っている。
「あ!ハンジさん!」
「おおー、ティアナどうしたの?」
入って来たのはハンジさんだった。
探していた人と会えて安心する。
「…あの、頼みごとがありまして」
「ん?言ってみ?」
「…兵長に、立体機動の訓練をお願いしたいのです」
「自分で直接頼みに言ったらどうかな」
…だめか。
ティアナもはじめは直接行こうとしていた。
でもリヴァイとまた顔を合わせて話すと思ったらもう頭爆発しそうに
なったから、ハンジかナナバに伝言を頼もうと思いついたのだ。
「あー、そんな顔しないで。わかった、伝えとくよ」
「…ありがとうございます」
「了承してくれるかはわかんないけどね」
どんな顔していたかはわからないけど、とりあえず目標達成。
気にしないことにしよう。