第8章 訓練に訓練、そしてちょっとの甘さ
その後も順調に進み、飛び終わった兵士たちが3人の周りに並んだ。
何を言われるのかと、どの顔も緊張している。
…ティアナを除いて。
「エルド、ペトラ。二人とも前に言ったところが治ってる。
それが定着するように」
『はい』
主に自分の班員を中心に思ったことを伝えていく。
リヴァイの班は元々精鋭を集めているから、他より言うことが
少ないが。
「…ティアナは特になし。それを維持して」
「…了解です」
リヴァイの班が終わり、ハンジ班も終わったようだがナナバ班は
人数が多いためもう少しかかりそうだった。
「ねぇ、ナナバ。ティアナのことなんだけど」
「ハンジ、どうしたの?」
ナナバとクソメガネが小声で何か話してる。
すると、ナナバがリヴァイを手招きした。
「ハンジが言ったんだけど、リヴァイがティアナの訓練を
したらどうかって」
「だってさ、ティアナのレベルを教えられるのなんてリヴァイ
だけじゃん」
「別に俺以外にもいる…ていうかナナバで十分だろう」
「いや、申し訳ないけど私が教えられることはもうすべて教えたよ」
「ほら、やっぱリヴァイがいいよ」
リヴァイが教えることに固執するハンジ。
こいつが関わるとろくなことにならねぇからな。