第8章 訓練に訓練、そしてちょっとの甘さ
「カイはマルクと正反対で、狙いは完璧。ただしパワーがいまいち、
ってとこ」
「へー、いいコンビだね」
「ああ、仲もいいみたいだ」
新兵の情報を頭に入れ、重点的に見るところを決める。
リヴァイ達3人まず兵士の飛びっぷりをみてアドバイスするのだ。
それを踏まえて練習をする。
「おい、着いたぞ」
「もーリヴァイ分かってるよ」
「みんな、じゃあ位置について」
3人は林の中に入り、他の兵士たちは林の入り口でスタンバイする。
順に3人ずつ中へ飛ぶのだ。
…来る
初めはティアナら新兵組だ。
実力は…ナナバから聞いていた通りだった。
リヴァイとハンジは先頭を行くティアナに驚く。
ナナバがべた褒めするからどんなものかと思っていたが…
ここまでとは。
木を蹴ったり宙で回ったり、一見すると無駄な動きに見えるものも、
その実スピードを殺さないように、最低限のガスで動けるように
計算されている。
「どう?うちのティアナ、すごいでしょ?」
「…悪くない」
認めるのは少し癪だが。