第7章 初めての友達
―後日。
ティアナはリヴァイにお礼を言うため探していた。
リヴァイをよく知る人物を。
リヴァイ班の人か幹部仲間あたりだろうか。
そしてティアナは3度目の幹部ゾーン(そう勝手に呼んでるだけ)
に来ていた。
リヴァイ班の誰かでもよかったが、そっちよりも幹部のほうが
話せることに気付いたティアナであった。
「…エルヴィン団長」
うろうろしてたら、丁度エルヴィンが団長室から出てきた。
これはチャンスだと思って声を掛ける。
リヴァイが調査兵団に入ったきっかけもこの人だったらしいし
(ベル情報)、絶対よく知ってるよね。
「ティアナか、どうした?」
「…お伺いしたいことがありまして。忙しいのは承知ですが
すぐに終わるので」
「あぁ、わかった。何が知りたいんだい?」
なんか今更ながらに恥ずかしくなってくる。お礼するためとはいえ、
好物を聞くとか...
でももうエルヴィンに声かけちゃったし、ここは腹をくくるしかない。
「…リヴァイ兵長にお礼をしたいのですが、
何がお好きなのでしょうか?」
「リヴァイは紅茶が大好きだよ。でもその分こだわりが強いかも
しれないけど…」
「…紅茶ですか。分かりました、ありがとうございます」
失礼します、とその場を去る。
エルヴィンは銘柄に関して心配してくれたけど、ティアナには
絶対喜ぶだろうある紅茶に心当たりがあった。