• テキストサイズ

【進撃の巨人/リヴァイ】心の氷が溶けるまで。

第7章 初めての友達




確かにティアナの髪の毛は美しかった。

色素の薄いミルクティー色の艶々した髪。
それはブラウンの瞳とよくマッチしていて、
感情のこもらない目も、まるで美しい人形の様だった。


「…別に、切ってもすぐ伸びます」

「そうゆう問題じゃなくて…てか、鏡も見ないで
どう切ろうとしたの?」

「…感覚で」


ティアナの返答にびっくりするベル。
適当に切ろうとしたのはちょっと、ティアナもどうかと
今更ながらに思うが。


「…あなたがそれほど止めるのなら、切るのはやめましょう」

「ほんと?」


まぁ、でも、ベルの言うとおりにしたのはただの気分だ。
別に長くても結えばとりあえずは大丈夫だし。
…面倒だけど。


「あのさ、今更だけど、お互い自己紹介しない?」

「…確かに、まともに話したの初めてですね」

「そうそう!まずは私から」


本来はもっと前に交わされるはずの会話。
ティアナは無感動に聞き、事務的に話す。


「さっきも言ったけど、名前はベル・ラ―ザン。18歳です。
ちなみに実家は床屋です」

「…ティアナ・ローエ、17歳。以上」

「え、年下だったんだ!大人っぽいから同い年かと」


ベルはそういったが、別にティアナは大人っぽいわけではない。
常に無表情で、感情がわからないが故であった。

/ 156ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp