第6章 縮まる距離
自室のベットにティアナを寝かせる。
「…んぅ……」
極力優しく下したつもりだが起こしてしまったかと焦るが、
ティアナはただ寝返りを打っただけだった。
ティアナに布団を掛けるとリヴァイは部屋を出て執務室に戻る。
今日終わらせたい分がまだ少し残っていた。
・・・
執務も終わって、リヴァイはお風呂に向かった。
他の兵士は大浴場だが、リヴァイ達幹部は自室に浴室がある。
潔癖症のリヴァイにとってはありがたい話だった。
シャワーを浴びながら、自室で呑気に寝ているティアナのことが
頭に浮かぶ。
別にリヴァイ自身は下心など一ミリもないと断言できるが、
他の兵士がどうかわからない。
なにせあの容姿だ。淡いミルクティー色の長い髪に、澄んだ大きな
ブラウンの瞳。本人が自覚してるかは知らないが、
まだティアナはここに来たばかりだというのに、男どもの中で
大人気だ。
まだ訓練は見たことが無いが、訓練兵団は首席で卒業したと聞く。
才能もあるのだろう。
色々考えていたらいつもより長く入ってしまっていた。
リヴァイはティアナのことをいったん頭から離した。