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【進撃の巨人/リヴァイ】心の氷が溶けるまで。

第12章 初陣・2




エルヴィンに従ってそっとその場を離れる。
ある程度離れたところに着き、エルヴィンは掴んでいた手を離した。

…帰ったらベルに問い詰めないと。


「ここまでくればいいかな。…ところで、ティアナは何をして
いたのかな?」

「あ、えと、団長を探してまして…」

「私を?」


ティアナが答えればエルヴィンは少し意外そうに言う。
会う前はあんなに緊張していたのに、さっきの衝撃的な場面の
おかげでティアナはかなり冷静さを取り戻していた。


「はい。ドロシーたちについて、どうなったのかをお聞きしたかった
のです…ナナバさんにも聞いたのですが、わからないと仰って
いたので」

「君には話すべきだったな、すまない」

「いえ、私が勝手に気にしているだけなので」


むしろティアナが謝りたいレベルだ。わざわざ気にして時間を
取ってるのはこちらの方なのだから、エルヴィンに謝ってもらうのは
筋違いというやつである。


「そうか。…あの後、リヴァイとハンジと私で話し合ってね…」


ティアナの態度にエルヴィンは軽く笑うと、事について
話してくれた。

曰く、あの出来事はドロシーの計画だったことが彼女自身から
言質が取れた。
そのためドロシーと協力した4人は退団処分となったらしい。
ただ、事件も処分も内密に、ということらしかった。


「退団ですか…でも私は無事だったし、少しやりすぎなのでは
ないでしょうか?」

「今回は未遂でも、次に何をするかは分からない。規律を乱す者
としても、団全体のことを考えれば適切なのだよ」


ティアナはそういうものなのかと思いつつ、しかしやりすぎの
印象は拭えなかった。

それでもティアナは別にドロシーたちを助けたい思いはないし、
決定に従うだけだ。


…リヴァイがティアナを案じて罰を重くさせたというのは、
また別の話。


――――――


最後のセリフ、別にワザとじゃないですからね笑
((某バスケの小野Dといえばわかるかな…

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