第10章 まったり休日
そして最後の追い打ちをアンナがかけた。
「こんなベルに頼まれて断れるわけないし、何よりベルがお友達を
ちゃんと紹介してくれたのってティアナちゃんが初めてだったし、
私も嬉しかったのよ。私としても、ティアナちゃんにあげたいの」
本当に優しく、アンナは微笑む。
ティアナは心が温かくなって思わず目元が熱くなったけど、
涙はこぼさないように頑張った。
ここまで二人に言ってもらって、否、言わせてしまって受け取らない
というのは野暮というものだろう。
ティアナは変わらず恐縮していたが、ありがたく頂戴いたします、
と頭を下げた。
それを見た二人は目を合わせてニヤッと笑い、
ティアナを試着室に押し込んだ…
――――――
ふ、ふぅ。ようやく受け取りましたね。
いやぁ、作者は個人的に女の友情こそ築きにくいけど、
築けた際には揺るぎない友情になるのだと思ってるんです。
ティアナとベルもそんな存在なんでしょうね。
まだまだこの章は続きますよー!