第10章 まったり休日
「ティアナちゃんは、自分に合った可愛い服を着たくない?」
「…それは…」
アンナからの思わぬ反撃にまたもや黙るしかない。
もうひとつ言い訳をするとすれば、別にティアナだって
おしゃれとかに興味が無かったわけではない。
ただそんな時間も余裕もお金もなかっただけで。
「…でも、無駄になる可能性だって…」
暗に壁外調査で死ぬ可能性を上げれば、アンナは予想に反して
柔らかな微笑みを浮かべる。
「そうかもしれないわね。でも可愛い服を手に入れた、それだけで
女の子って気持ちが違ってくるものよ。
こんなこと言ったら兵士のあなた達に失礼かもだけど、兵士でいる
以上は普段おしゃれなんて楽しめない。そんな中で買った気に入った
服というのは、まぁ服に限らずとも、特別な思い出になるはずよ」
そして私はそんな幸せを届けたい、と最後に付け足すアンナ。
図らずも知ったアンナの想いにも心が震える。こういった人を
守りたいとも、新たにティアナの目標が増える。
…けど、それとは別にやはりそれで何の関係もないティアナに
服をくれるなんて申し訳なさでいっぱいだし、なぜそこまでして
くれるのかが分からないのだ。
――――――
最近内容が迷走してる気が…←
この章はもう少し長くなりそうです。
派手な戦闘シーンを期待してくださっている方は、
次章までお待ちください。