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イロイロ【気象系BL】

第15章 おとぎのくにの 7



「湖?森の中に?」

ある日、マサキに森の中でまだ私が行ったことのない場所の話を聞いていた時、ある湖の話が出てきた。

湖って大きな池のことだよね?

もちろん湖なんて見たことはない。

池だって庭にあるものしか見たことがないから、森の中に湖があると聞いてもうまく想像できない。

「そうです。そんなに大きくはないんですけど、真っ青ですごく綺麗な湖があるんですよ」
「青?水が青いの?」

湖の水は私の知っている水とは違うものなのかと首を傾げてしまう。

「いえ、水は透明なんですけど湖は青く見えるんですよ。どうしてかは俺には分からないですけど」
「へぇ…」

透明なのに青く見える湖…よく分からないけど、すごく気になる。

マサキもとても綺麗だって言ってるし、ぜひ自分の目で見てみたい!

「その湖に行ってみたい!」
「えっ!?」

素直に行きたいと伝えたら、マサキは驚いた顔をした。

今までの場所は行きたいと言えば、すぐに連れて行ってくれたのに…

こんな反応をするということは、何かある場所なんだろうか?

「…もしかして危ない場所なの?」
「いえいえ!よく行く辺りよりもうちょっと奥ですけど、そこまで深い場所ではないので危険ではないです」

不安になって確認してみたら、マサキはすぐに否定した。

「ただ、サトさまたちが行くにはちょっと遠いかなと思って…」

危険じゃないなら何でダメなのかと思ったけど、単純に距離の問題だったらしい。

毎日のように通っているから森の道にはだいぶ慣れたし、体力もついてきた気がする。

それでも行くのが厳しいくらいの距離なのかな?

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