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となりの彼。【黒子のバスケ短編集】

第4章 となりの黄瀬くん。



毎週水曜日 夜7時から9時まで。
それが私が彼に会える時間。
けして多くはないけど もっと一緒にいたいけど
たった2時間でも 私はしあわせ。



「よし じゃあ今日は先週やったところの復習からしよっか」
「マジ難しいやつじゃないっスかー!
やる前から頭溶けそうっスよ 公子っち…」
「大丈夫だって ゆっくりしよ?」




有名進学校に通う私と
今数学の問題と格闘している黄瀬涼太くんは元幼馴染。
小さい頃家が向かい同士だったのだけど
小学校のとき私の家が神奈川に引っ越して
新しい家が 涼太くんが進学した海常高校の近所なので
こうしてたまに涼太くんが遊びに来る。

と言っても 成績が悪くて
次のバスケ部の試合に出させてもらえないかもしれないから
テスト勉強につきあってほしいと言われて
最近はもっぱら勉強をしに来ているのだけど。



「なんで俺と公子っちは小学校のとき同じ勉強してたのに
今こんなに差があるんスかねー」
「頑張ってきたものが違うんじゃない?
涼太くんはバスケで 私は勉強」
「いやもっと根本的なスペックが違うんスよ きっと」
「ふふ…あ ほらここ使う公式違うよ」
「あ!なんでxとかyとか正体明かさないんスか…」

問題を1から解き直す涼太くんの手元を見ながら
つい癖でペン回しをした。

「! 公子っち さっきのもう1回やってほしいっス!」
「え?いいけど…」

くるんっ

「俺もできるっスよ それ」
「えー?またまた…」

あれ できてる!
結構複雑なやつだったのに…

「すごいね 一回見ただけなのに」
「真似っこなら大得意っスよー俺!」
「ほらほら 手止まってるよ」
「じゃあもう1回やるっス!」
「ペン回しじゃなくて問題!」



to be continued**
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