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となりの彼。【黒子のバスケ短編集】

第23章 となりの日向くん*back ground



日向くんのこと待ってる子がいるから
今すぐ屋上に行きなさい!と突然リコに言われ
食べようとしていた昼飯を置いたまま 俺は階段を上っていた。

もしかして告白とかか?
いや俺だしないか うん。
決闘とか?フィギュア賭けて。
…ないか。

少し軋む扉を開けると
まぶしい空の下に見慣れた奴が立っていた。



「あれ 公野じゃん」

「や やぁ日向くん…」



「オレのこと呼んだのって公野?」
「え!
あ あーそうそう!ごめんねこんなところに」
「まぁいいんだけど どした?
まーたリコがなんかやらかしたのか?」
「え?いーやいやいや
ちょっと日向くんとおはなししたいなーなんて!」

相変わらず公野は
え、とか いやいや、とかが多い。
なんでこんなこいつテンパってんだ?

「どした?すげぇ顔赤ぇけど」
「いやいやいや!気のせいですよー」
「そか?ならいんだけどさ」



ん 顔が赤い?
それって風邪じゃねえの?

「風邪流行ってっから気ぃつけねーとな」
「そうだねっはいっ」
「風邪なんてひいたらリコにフルボッコくらうだろうし
マジで気ぃつけねーと…」

俺が遠い目でつぶやいていると
公野は黙りこくった。

「ん?どした公野 急に黙って」
「なんでもないよ 超平気…」

そう言いながらがっくりうなだれられると気になるわ…



「ばっかやろおおおおお!」

そう叫ぶや否や 公野は突然フェンスを乗り越えようとしだした。

「ちょ!お前何叫んでんだよ!
落ちるから危ねーから!フェンス乗り越えようとすんな!」



to be continued**
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