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依存愛-彼と過ごした3000日-
第2章 朔
しーちゃんの言葉を信じたわけじゃない。
『別れる』なんて、簡単じゃないことくらい、知ってる。
他の女の子と遊んでることも、知ってる。
だけど。
信じたかったの。
しーちゃんの瞳が優しかったから。
花を見つめるしーちゃんの瞳が、表情が、優しかったから。
熱を孕んでた、から。
花と同じ温度のような気がしたの。
だけど。
『別れた』って、言葉を聞く前に。
就職して。
社会人になって。
最後まで。
しーちゃんは花の欲しい言葉を、くれることはなかったんだ。
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