• テキストサイズ

依存愛-彼と過ごした3000日-

第2章 朔


しーちゃんの言葉を信じたわけじゃない。

『別れる』なんて、簡単じゃないことくらい、知ってる。
他の女の子と遊んでることも、知ってる。


だけど。


信じたかったの。



しーちゃんの瞳が優しかったから。
花を見つめるしーちゃんの瞳が、表情が、優しかったから。
熱を孕んでた、から。

花と同じ温度のような気がしたの。







だけど。



『別れた』って、言葉を聞く前に。
就職して。
社会人になって。






最後まで。
しーちゃんは花の欲しい言葉を、くれることはなかったんだ。
/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp