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依存愛-彼と過ごした3000日-

第2章 朔


「あれ、亘は?」


「バカップルがなかなか帰って来ないから一服でもいったんじゃない」
「ごめん、アイス、混んでたの。」
「俺も、タバコ」
「えー?しーちゃん、アイスは?」
「いらない」
「えー?」

アイスを両手に持ったまま、視線を澪にうつす。


「いる?」
「チョコ」
「花も、チョコがよかったのにー」

まぁ、チョコミントも好きだから、いーけど。


「藤崎さん、澪ひとり残して行っちゃうなんて、酷いね?」
「別に?」
「しーちゃんは、花ひとりにしないよ?」
「へぇ、そうなんだ?」
「うん、あんまり外でないんだけどね。トイレの時も、花男子トイレの前でまたされるもん」
「えー?それも、やだね」
「この前なんて、タバコ吸ってるのも付き合わされたんだよ?」
「いや、断ろーよそこは」
「うーん、なんか有無を言わさず、的な?」
「なんで結城はそんなに花をひとりにしたくないんだろーね?」
「ねー?最近、多いかな」




「花はあぶなっかしーから、心配なんじゃねぇ?」
「え?」
後ろから降ってきた声に頭だけで後ろを見上げると、藤崎さんが茂みから顔をだした。

「花、後ろから倒れるぞ、それ」

「しーちゃんは?」
「まだタバコ」
「どーせかわいい女の子とでもお話し中なんでしょ」

澪の言葉に苦笑いしてるとこみると、当たってるよね。

「最近、彼女と上手くいってないみたいだし」
「うん、花も知ってる」
「花が今は一番大事なんじゃねぇ?あいつ」
「え?」
「花がかわいくて仕方ないみたいだぜ?修、最近花の話よくしてるよ」
「そうなの?」
「見てても、花が大事なんだぁって思うよ。やっぱも一回付き合っちゃえば」
「うーん、どーかな」
「俺は、お似合いだと思うぜ?ふたり」
「そう、かな」

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