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依存愛-彼と過ごした3000日-

第2章 朔


「なんで?」
「優しくなくなった時が、怖い」
「いつも、花には優しいでしょ、俺」
「そうだね」


でも。

違うよ。


しーちゃんは優しいけど。


今の優しさは、違うよ。


しーちゃんから流れてくるぬくもりが、今までとは全然違うんだよ。


この優しさは、いつまで続くのかな。






幸せすぎて、不安になる。


楽しくて。
幸せで。


今、このまま時間が止まってくれればいいのにって。


そう、本気で思う。


慣れてないから。
幸せに、慣れてないの。


今が幸せだと、この幸せが壊れた時のことを考えて不安になる。
怖くなる。


しーちゃんの隣にいることが、怖いよ。




失うことを、どーしても考えちゃう。
今この瞬間だけ、この時だけを留めておければいいのに。先のことなんか、考えなければいいのに。

どーしてかな。


不安で不安で、仕方がないよ。
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