• テキストサイズ

依存愛-彼と過ごした3000日-

第1章 夜暁


「今日、大丈夫だった?仕事」
「大丈夫なわけないじゃん、眠くて眠くて大変だったよ?」
「はは、ごめんな」


彼が買ってきてくれた夕食を平らげて。


食後のコーヒーを、彼のそばに置いた。


「だからこうして、買ってきてやったじゃん、夕飯。作んの花大変かなって思ったから」
「うん、ありがとしーちゃん」


自分のコーヒーを作りにキッチンに向かおうとした私を後ろから引き寄せて、頭のてっぺんにキスをくれる、彼。


「花はかわいいな、やっぱ」


そのまま私はしーちゃんの腕の中だ。
覆い被さるようにお腹へと回された彼の逞しい腕に、自分の指を絡めて。

「花、しーちゃんの好みになれた?」

抱き締められたまま、後ろを見上げれば。
にっこりと微笑む大好きなしーちゃんの笑顔。


「なれたなれた」
「よかったぁ」


後頭部をわざと彼の胸板にくっつけると。
彼は当然のように、私のうなじに口づけを落とした。


「疲れてる?」
「んーん」
「そっか」

彼に求められるのは、大好き。

彼に必要にされてるって思えるから。



/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp