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依存愛-彼と過ごした3000日-

第2章 朔


「なんであたしに連絡して来なかったの?」
「だって澪も花火デート中でしょ?」
「だからじゃん。一緒にいたのに」
「邪魔できないよぉ、さすがに」
「花はなんかあるとあたしに連絡してくるじゃん。なんで昨日してこなかったの?」
「だから、邪魔しちゃ悪いし」
「花はそんなこと考えないでしょ」
「………………それも、酷くない」
「連絡してこないなんておかしいでしょ。なんかあったの?」
「ないよ、大丈夫」
「花」
「ほんと、ないよ」




ほんと、澪は勘がよくて困る。





見たくなかったんだ。

幸せそうなふたり、見たくなかったの。


愛されてる澪が羨ましくて。


自分が惨めで。


嫌だった。



しーちゃんが好き。
大好き。


しーちゃんが手にはいるならなんにも要らない。
なんでもする。


何度も何度も神様にだってお願いしたもん。



ほんとに大好きなの。


花が一番誰よりもしーちゃんを愛してる。


ケンカばっかりする彼女なんかより。

しーちゃんを幸せにできるよ。

わがままな彼女なんかより。

花ならしーちゃんのどんなわがままでも聞くよ。



神様。


しーちゃんの心、花にちょーだい。





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