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依存愛-彼と過ごした3000日-

第2章 朔


「うん、すっげー熱い、花の体」


ぐるぐるして、気持ち悪い。


「しーちゃん、気持ち悪い…………頭、いたい」


「すぐ、気持ちよくなるよ」



ゆっくりとしーちゃんと向き合えば。
「いい子」、って。
おでこに1度キスをしてから、唇はどんどん、下がって行った。
ついでに、右手がスカートの裾から簡単に侵入すると。
無意識に左手がしーちゃんの腕を阻止しよーと抵抗する。


「花」

「…………だって」


「………花の泣きそうな顔、癖になりそう俺」



上目遣いにそう言うしーちゃんの言葉に、沸点を越えた血液がさらに顔中に集まって溶けそう。
余計に。
涙が溢れてくる。

「しーちゃん……………」






お願い、やだ。
気持ち悪い。
澪たちだっているのに、無理だよ。



「そんなふったら、また気分悪くなるよ?」
「……………っ」


まっすぐ見下ろすしーちゃんの視線に耐えられなくて。
唯一動く頭をぶんぶんふった。



だけど。


耳元で囁かれた声に、一瞬動きがピタリと止まる。
そんな花の反応を見逃すしーちゃんじゃない。


「………ああ、そっか」



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