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依存愛-彼と過ごした3000日-

第1章 夜暁


「…………………」


じと、っと。
頭一個分くらいは大きい親友を睨み見れば。


「素直だねぇ」


なんて。
にやにやした顔が、見下ろしてきた。




「ずいぶんと疲れてんじゃない?」



着替えを終えた彼女もまた、ロッカーを閉めて。
更衣室を出る私の隣を歩きながら、今度は心配そうに。
そう、聞いてきた。





「今日」
「?」
「ついさっきまで、一緒にいたの」
「…………………は?」


「……………そんな顔、しないで」








どんなに体が重くても。
どんなに寝不足だろうとも。
社会に出れば、体が動く限りは出勤しないといけない。


学生と違って。
常に『責任』ってやつが重くのしかかってくるわけで。



遊んでばかりもいられないのが現実だ。



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