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依存愛-彼と過ごした3000日-

第2章 朔


「え」

しーちゃんの体重分軽くなったベッドのスプリングが、ぎしって、きしんだ。





ドアのあく音と、隣の部屋から澪たちの話声。


さっき頭ふったせいかな。
気持ち悪。
トイレ行って吐きたいけど、正直、体を動かせる自信、ない。


「…………………」


このまま。
寝ちゃおっか。
たぶん瞼閉じたら睡魔に引き込まれるまで1秒かかんないと思う。


ごめん、しーちゃん。


今日は無理。
体調も、環境も。
何もかもが最悪だもん。



「……………ごめ……」


しーちゃん。


言い終わる前に瞼を閉じれば。
案の定すぐに引っ張られていく意識。






「花?」



しーちゃん、の、声。



しーちゃんの声がするのに、意識が落ちそう。
ごめんしーちゃん。
もう瞼、開かないよ。



「花、寝ちゃだめ」


「……………ん」
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