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依存愛-彼と過ごした3000日-

第1章 夜暁


「だから、お前らいったい、どーしたいんだよ」
「どーもしたくないよ」
「花」
「花は、このままでいい」


しーちゃんの隣にいられれば。
何も望まないよ。
たとえそれが。
しーちゃんが。
花を愛してくれてなくても。








「ねぇ、花」
「なぁに?」



藤崎さんとしーちゃんが、煙草を吸いに行ってる間。
花と澪はアイスクリームタイムだ。
今日は、花たちの通う短大の、学園祭。
藤崎さんが、しーちゃんを連れて来てくれた。





「あれの、どこがそんなにいいの?」

煙草を吸いながら、女の子と仲良さそうに話すしーちゃんに視線を向けながら。
澪さんのキツい一言に思わず苦笑。

あれ、って。
すでに物扱いなんですけど。


「顔?」
「…………も、好きだけど」
「あとなんかいいとこあった?」
「………………」


毒付くなぁ、澪さん。
言葉なくしますよ、花。




「酷くない、それ」





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