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依存愛-彼と過ごした3000日-

第8章 甘い蜜の、対価、代償


「………っ」
「ん?」

平然と言ってのける優生に、思わず体温上昇。


「いーの?」
「いーよ。惚気るために花連れてきたんだもん。見せつけたいくらい」
「そ……っ、ゆ…っっ」

絶対酔ってる。
うん。
絶対酔ってるよね?
テンション高い。



「………飲みすぎ、です」
「はは……っやっぱり?酔ったかな」
「酔ってるよ」
「酔った勢いなら、いっか」
「?」


ぐい、と。
体が壁に押し付けられて。


「!!!!」


唇が、重なった。



「………っ、ゆうっっ!!」
「だから、酔った勢いだって」
「〰️〰️〰️〰️っっ」



飄々とした顔で、舌をペロリと出すと。
優生は私の右手を引いて歩き出した。


「………」



暖かい。
全然、違う。
全然違う、のに………。












「早く戻ってこいよー」
「早くは無理」
「送ったらすぐ来いよな」
「はいはい」



そのあとも。
二次会のカラオケにまで付き合わされて。
やっと解放されたのは11時をまわったところ。

「ごめんな、遅くまで」
「大丈夫だよ。楽しかったし」


職場の人たちから離れて。
もうすっかり真っ暗になった夜道をふたり並んで歩いた。

「送ってくれなくても平気だよ?タクシー拾うし」
「いーの。花になんかあったら大変でしょ」
「でも、また戻るんでしょ?」
「俺が、花といたいの」

これ、酔ってますよね。


けっこうみんなに飲まされてたし。


「大丈夫?」

「何が?」

「けっこう飲んでたみたいだけど、明日仕事だよね?」

「大丈夫だよ、まだ若いから」



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