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依存愛-彼と過ごした3000日-

第1章 夜暁


「付き合うの?付き合わないの?」


そんなしーちゃんの態度に、こっちまで藤崎さんのイライラが伝わってくる。


「なんで?」


藤崎さんのイライラに、気づいてんのか気づいてないのか。
たぶん絶対、前者だろーけど。
しーちゃんはさらっと、言ってのけたんだ。


「俺彼女いるし」





そう。
花と別れてすぐに。
しーちゃんは年下のかわいい彼女を作った。
彼はこの年下の彼女を、ほんとに文字どーり、溺愛、してる。


「結城、あんたねぇ」
「澪」
「花!こんな男庇う必要ないってば」


「………………付き合ってないと、だめなの?」



「「は?」」




花の疑問に、見事にハモってくれる、ふたり。
仲、いいなぁ。


動きも思考もどっかに飛ばしちゃってるふたりにはお構いなしに。
キョトン、としてる花を。
しーちゃんは笑いながら抱き寄せたんだ。



「花は何も考えなくていーよ。そのままの花が大好きだから」
そう言っていつも、人前でも構わずにおでこにキスしてくれるしーちゃん。
「うん」
だからきっと、大丈夫。
だってしーちゃんが大丈夫っていうんだもん。


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