第6章 嘘と隠し事の、境界線
「い……っ!?」
舌で転がすように柔く刺激を与えてきたかと思えば、不意に甘噛みされて。
また、舌で舐められる。
「花、口開けて舌、出して?」
「……っ」
おずおずと口を開ければ。
「ん、良く出来ました」
いつもの、良く知る優生の笑顔で。
少しだけ安堵したのも束の間。
「ちゃんと教えたとーりに呼吸、忘れないで」
にっこりと微笑みながら優しく、入ってくる優生の舌先。
と。
「!?」
足の間に宛がわれた固い、もの。
体が硬直し、ビクンと警戒体制に入るけど。
そんなものお構いなしに熱く滾るそれ、は。
私の唇を深く深く犯しながら、一気に奥まで入り込んできたんだ。
「━━━━っ、ふ、んん…っ」
苦しいくらいの圧迫感から逃れたくて体が勝手に反り返る、けど。
上から優生が体重をかけてくるせいで身動きが取れない。
優生の右腕は私の頭を囲うようにボールドされていて、頭を動かすことも叶わず。
それでも激しく腰を打ち付ける優生の激しさは増すばかり。
ただ優生に体を強引に開かれていくのを、ただ黙って受け入れるしか、出来なくて。
勝手に両目から、涙が溢れた。
「……なんで泣くの?」
「ちが…っ、ごめ……!?ん、っぁああっっ!!」
咄嗟に出てきた謝罪の言葉を戒めるように。
優生は腰を打ち付けながら手前の突起を、グリグリと親指で弄ぶ。
「ゃ……っ、ぁ、それ、ぃぁあっ」
「嫌?なわりにさっきから中、きゅうきゅう締め付けてくるけど」
「ん、っぁあっ、や、ぃやぁっ」
「ほら、中から抱きしめられてるみたい。これじゃ俺が動けないな、花」
言いながら。
突起を剥き出しにすれば、今度はそれを上下に擦りあげ、時折円を描くように緩く緩く、動かす。
「……ん、んん━━っ、ぁっああ、やぁ━━━っ」
中では浅いところを何度も何度も往復し、時々奥へと捩じ込むように腰を打ち付けられて。
予想の出来ない動きに頭はスパーク寸前。
「……っ、いいよ、イって」
「や、やぁっ、いっか……っ、とま、って…ぇ」
「駄目、ほら、イって」
「━━━━ッッぅ、っ」
「花、イけよ、ほら」
「━━━━━━━っぁぁああッッっ!!!」