• テキストサイズ

依存愛-彼と過ごした3000日-

第5章 対峙


二次会は結婚式場の小さな会場を貸しきって行われた。

結婚式みたいに新郎新婦の固定の席はなく、立食パーティ形式。
式場で二次会やるなんて言うから、もっとかしこまってるのかと思ってたら、けっこうフレンドリーな感じで落ち着く。




「さっきの、ほんと?」

「さっき?」

「ナンパされたの?」

「まさか、されてないよ」

「ほんとに?」

「されるわけないよ、ナンパなんて」



自慢じゃないけど、今まで生きてきてナンパなんてされたことない。



「心配しすぎだよ、花、そんなにもてないよ?」



告白だって、された人数イコール付き合った人数。

澪みたいにモテモテな人生歩んできてない。



「『それ』が、心配なんだよ」

「?」

「……………別にいい」

「???」



たまに、思う。



みんな言葉足らないよね?



花には全然理解できないよ。




「あ、会費。幹事ってどの人?」

「花、払っといたよ?」

「え、いくら」

「大丈夫だよ、いつも出してもらってるもん」

「それはそれ、これはこれ」

「大丈夫だって。花、こー見えてお金持ちだよ?」

「確かに、稼いでっかもしんないけど。」

「うん」

「………じゃ、次の休み花の行きたいとこ連れてくよ」

「いつもと一緒、だよね?」

「…………そっか。じゃ、花のしたいことする」

「それも一緒」

「…………じゃぁ」

「だから、いいよ。たまには花に甘えて?」





/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp