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依存愛-彼と過ごした3000日-

第5章 対峙


しーちゃんの両目に。



花の姿がうつりこむ。




目をぎゅって閉じて。

首を左右に振った。






「ん」


逆らえるわけ、ない。
これはもう、習慣って部類。


「しーちゃん、あの」



「何もしないよ。」



「え?」



「近づかないから、安心して」



「……………………え」



「そんな心配すんなよ、大丈夫だって」





やっぱり、しーちゃんがわからないよ。
さっきまで、機嫌悪かったはずなのに。
いつもと同じ笑顔が、今はちょっと、怖い。




「!!」



嘘。
何。
ここ、廊下。



近くに、喫煙所も、あるのに。



「口止め料」





そう子供みたいに笑って、触れただけの唇は、すぐに離れていった。





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