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依存愛-彼と過ごした3000日-

第5章 対峙



「……………花、彼氏、いるよ?」




「知ってる」






し、ちゃん?




なに。




なんで?




どーしたの?






「『それ』は、我慢する」



「しーちゃん?」



「返事は?」




「…………………うん」




「絶対な?」



「どーしたの、しーちゃん」



「返事」



「……………はい」




「よし」




こんな独占欲、いきなりどーしたの。



さっきのトイレでも、様子おかしかった。

あれは、優生に嫉妬してた?



なんで?




全然わかんない。




「しーちゃん」



「黙んないならまたトイレ連れ込むけど」




「…………………っ」




「ん」




満足気に笑うしーちゃんの顔を見上げてると。




さっきの、友達の言葉が頭の中で再生された。




『愛妻家』





聞きたいことはたくさんあったけど。



聞くのが怖い、気持ちと。

大好きなこの笑顔を崩したくなくて、頭の中に響く言葉たちに、強引に蓋をした。





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